転職活動を進めていく中で、どのくらいの企業に応募すれば良いのか?という点は皆さんが疑問・不安に思う点かもしれません。
この問いに対しては、明確な正解があるわけではないのですが、内定を複数の会社から獲得して選択肢を増やすためには、ある程度の企業を併願して受けていく必要があります。
併願する企業数を考えるうえで、考えておいたほうが良いポイントは以下の3つです。
- 書類選考・面接の通過率
- 面接への場慣れ
- 自分自身が転職活動にかけられる時間とパワー
この3つのバランスを考えながら、ある程度の企業数へ同時に応募することを考えましょう。また、あまり応募時に「選びすぎる」ことも好ましくありません。HPやエージェントからの求人情報だけでは、その会社を判断するには情報が少なすぎます。
会社に訪問し、面接官と話し、最終的な給与条件等が出てからでも、会社を選ぶことはできますし、より現実的な選択肢となります。「どの会社に入るかは、内定を獲得してから考える」くらいのつもりで、まずは自分自身の選択肢を広げることに集中していきましょう。
1)書類選考・面接の通過率について
一般的に、書類選考の通過率は30%程度と言われており、なかなか応募をしてもすぐに面接には至らないという実態があります。また、面接についても1次面接・2次面接と段階を経ることもあり、最終的に内定に至る率は10%程度と言われています。
新卒の就職活動のように数十社もエントリーをする必要はありませんが、内定を得るためには最低でも10社程度は応募をしておく必要があるという点は、1つの目安として考えておくと良いでしょう。
2)面接への場慣れについて
新卒の就職活動以来、何年も面接から遠ざかっている方も多いのではないかと思います。
社会人になり、営業職の方であれば商談などで初対面のビジネス・コミュニケーションの経験を積んでいる方もいらっしゃると思いますが、なかなか面接でいきなり上手に自己PR出来る方はそう多くありません。
練習のために興味のない企業を受ける必要はありませんし、それは先方にも失礼にあたりますが、ある程度数社の面接を経験したうえで志望度合いの特に高い企業の選考を受けられるようにすることも、コツの一つといえるでしょう。
3)転職活動にかけられる時間とパワー
現職中の方だと、なかなか平日に面接を受けることも難しいこともあるかと思います。エージェントとの面談であれば土日や夜遅い時間の対応をしてくれるケースがほとんどですが、企業との面接となると、なかなか柔軟な対応が難しいケースも有ります。
平日の夜すべてを面接で埋めることも現実的に難しいでしょうから、自身の現職都合も鑑みて、何社程度の面接であれば受けることが出来るか、予め逆算しておくことも必要になるかもしれません。また、事前の自己分析や企業研究・面接対策に割く時間も必要になってくることも想定しておきましょう。
以上、併願をどのくらいすべきかを考えるうえで留意しておくべきポイントを3つ挙げてみました。周囲の転職経験者やエージェントなどにも相談をしながら、適切な併願企業数と転職活動のスケジューリングを組み立ててみてください。