転職活動をしていると、普段耳慣れない用語や、「聞いたことはあるけど具体的な意味はよくわからない・・・」という言葉を目にすることがあります。
ここでは、代表的な用語についてポイントをお伝えします。
1)有効求人倍率
新聞やニュースでよく目にするこの用語。雇用の状況を表す指標として、また内定の獲得のしやすさにも直結する用語でもあります。
有効求人倍率とは、「求人数(募集している仕事の数)」を「仕事をしたい人の数」で割ったものです。これは、世の中にどれくらい求人(仕事)があって、それにどれくらい応募(仕事をしたい人)があるかを表しています。
求人が100件あり、それに対して200人が求職活動をしていたら、有効求人倍率は「0.5倍」になります。
逆に、求人募集が200件あって、それに対して求職活動をしている人が100人しかいない場合、有効求人倍率は「2倍」ということになります。
基準値は「1.0倍」となり、一般的に好景気時には有効求人倍率は「1.0倍を上回り」、逆に不景気になって募集求人が減ることで不況時には「1.0倍を下回る」傾向があります。
2016年4月現在、厚生労働省の発表では有効求人倍率は「1.30倍」となっており、24年3ヶ月ぶりの高水準となっており、企業の採用意欲は旺盛な状況です。
2)オファーレター
外資系企業やベンチャー企業を中心によく使われるこの用語ですが、一般的には企業が応募者に内定を伝える際に、内定の旨や採用条件を明記した書類が発行されることが多くあり、その書類を指して「オファーレター」と言われています。
様式や内容は企業により様々なため、具体的な雇用条件(年収やその他福利厚生など)は、入社後のトラブルを防ぐためにも事前に採用企業との間で細かく確認をしておく必要がありますが、その点はまた転職ノウハウの内定時のコンテンツで詳細なご説明をいたします。
3)理論年収
転職エージェント等を利用していると、時々「理論年収」という言葉を聞くことがあります。これは、「仮に賞与算定期間に全て在籍して賞与が満額支給され、かつ標準的な評価であった際の想定年収額」を指しています。
そのため、賞与算定期間の途中に入社した場合や、入社後の評価等によっては賞与が満額支給されず、採用通知に明記されている金額と実際に受け取る年収額に差が生じることがありますので、注意しましょう。